EQUULEUSから見た宇宙
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2022年にアルテミスIの相乗りで打ち上げられた重さ10.5kgの超小型探査機「EQUULEUS(エクレウス)」の位置に立って、星空と地球・月を見渡します。月の裏側を通った1回目の月フライバイ、水の推進機で少しずつ軌道を整えながら地球と月のまわりをめぐった半年、通信が途絶えたあとの航路の3つの場面を切り替えられます。航路は、運用チームが公開した実際の軌道データです。
いま見えている天体
FROM EQUULEUS| 天体 | 方向(星座) | 距離 | 見かけの大きさ | 明るさ |
|---|
天体名を押すと、その方向に視線を向けます。明るさは等級(小さいほど明るい)の目安です。
この再現について
METHOD星と星座は実データ
6等星までの恒星約5,000個と、88星座の線を使っています。恒星はとても遠いので、EQUULEUSから見ても星座の形と位置は地球から見た夜空と同じです。
航路は実際の軌道データ
2022年11月16日19時25分から2023年5月17日1時(日本時間)までは、東京大学とJAXAの運用チームが2026年8月に公開した、地上局の電波の測定から再構成した軌道(5分ごと)をそのまま使っています。分離から最初のデータまでの8時間は、そのデータから逆にたどって求めました(計算で近地点533km・遠地点37万9479km・傾き30.26°。発表は521km・37万9650km・30.3°)。
③は計算
5月17日より後は、探査機が噴射せずに地球・月・太陽の重力だけで飛び続けたとして計算しています。5月24日の地球への接近(計算で約6万4000km)は、地上の大型望遠鏡が探査機をとらえた日と合っています。実際には太陽の光の圧力などで少しずつずれていくので、先へ行くほど大まかです。
ズィー・ティー・エフ彗星
2023年2月1日に地球に最も近づいた C/2022 E3(ZTF)を、JPLの軌道要素から計算して表示しています。頭と尾は模式です。EQUULEUSは月面衝突閃光カメラでこの彗星を撮影しました。
進行方向の2つの基準
視線の「進行方向」は、EQUULEUSが進んでいく向きにカメラを向け続ける視点です。太陽基準は、太陽から見たEQUULEUSの動きの向きで、ほとんど地球の公転の向きと同じになります。月基準は、月から見たEQUULEUSの動きの向きです。月のそばでは、重力で向きが大きく曲がるのがわかります。なお、実際のEQUULEUSは太陽電池を太陽に向けるなどの姿勢をとっていて、進行方向にカメラを向けているわけではありません。
出典
SOURCES- EQUULEUS宇宙船搭載のAQUARIUS推進システムの軌道上運用データセット(小泉裕之ほか、figshare、2026年、CC BY 4.0)再構成された軌道(5分ごと、地球中心・黄道座標)。1時間ごと(地球・月のそばは5分・1分ごと)に間引き、赤道座標に変えて使用
- Koizumi et al., Toward Public Access to On-Orbit Propulsion Data From EQUULEUS(SmallSat 2026)噴射ごとの速度変化、月フライバイの日時
- EQUULEUS・OMOTENASHIの状況(文部科学省 宇宙開発利用部会、2023年6月27日)通信の途絶、地上の望遠鏡による観測
- Artemis 1 mission log(Jonathan McDowell)分離の時刻と軌道
- C/2022 E3 (ZTF)(JPL Small-Body Database)彗星の軌道要素
- NASA Blue Marble ・ NASA 3D Resources ・ NASA SVS CGI Moon Kit大きく見えるときの地球・火星・月の表面の画像。地球の雲は、このページ用に作ったもの(観測画像ではありません)
- d3-celestial恒星・星座線のデータ
- Astronomy Engine太陽・惑星・月の位置計算