あかつきから見た金星
金星は243日かけてゆっくり自転していますが、厚い雲は約4日で金星を一周します。自転の約60倍の速さで大気が回る「スーパーローテーション」です。金星探査機「あかつき」はこの雲を見続け、仕組みを解き明かしました。3Dの金星で、雲と地表の動きを比べてみます。
雲と地表の速さを比べる
SUPER-ROTATION緑の点は地表の目印(アフロディテ大陸のオヴダ地域)、赤い点は最初その上にあった雲の目印です。「再生」を押すと、雲の目印だけがどんどん西(左)へ流れていきます。「表示」を切り替えると、雲の下の地形も見られます。
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金星の画像を読み込んでいます…
地形は実データ · 雲の模様は雰囲気をまねたものドラッグで回転
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場面
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時刻
この再現について
METHOD雲の速さ
雲頂(高度約70km)の風は赤道で秒速約100m(時速約360km)です。地表は赤道でも時速約6kmしか動かないので、雲は自転の約60倍の速さで、約4日で金星を一周します。
計算の確かめ
秒速100mで高度70kmの雲が流れると、12時間で西へ約40°動きます。JAXAの解説にある「背景の風なら12時間で西へ約40°流される」と同じです。
動かない弓形の模様
2015年12月、あかつきは軌道に入った直後に、アフロディテ大陸の上空に南北約1万kmの弓形の模様を見つけました。雲が流れても位置が変わらず、地表の山で生まれた大気の波(重力波)が雲の上まで届いたものと考えられています。図の位置と形は概略です。
地形と雲の模様
地形はNASAのマゼラン探査機のレーダー観測から作られた全球の地形図(米国地質調査所)です。雲の模様は、紫外線で見える筋や「Y」字形の模様の雰囲気をまねて、このページのために作ったもので、実際の観測画像ではありません。
出典
SOURCES- 金星探査機「あかつき」の成果(科学技術振興機構 サイエンスポータル、2026年2月25日)雲頂の風速、自転の60倍、弓形の模様の大きさ
- スーパーローテーションの仕組みに関する研究成果(北海道大学プレスリリース、2020年4月24日)約4日で一周、自転周期243日、熱潮汐波
- Stationary gravity waves(JAXA あかつき)弓形の模様の発見、位置、地表に対して止まっていること、12時間で40°
- Akatsuki (spacecraft)(Wikipedia)地表の自転の速さ、観測機器
- Venus Magellan Global Topography 4641m(USGS Astrogeology)金星の地形(Ford, Pettengill, Liu, Quigley / MIT)